みなさんこんにちは、@returnee_blogです。
日本は生きにくい、海外の方が生きやすいという話はよく聞きますよね。

実際のところ、日本と海外のどちらが生きやすいのでしょうか?
皆さんぼんやりとしたイメージで海外の方が生きやすいと言っている気がしますが、実際のところはどうなのかよくわかりませんよね。
なので、自分の過去の体験から、アメリカと日本の違いを述べた上で、
その上で、他の人の意見を引用したり、客観的データを検索引っ張ってきて実際にどうなのかを検証してみたいと思います。
Contents
自分の体験を元に日本とアメリカを比較してみました
まず最初に申し上げておきたいのは、この記事は決して日本を否定するという意味合いで書いたものではないということです。私は海外に住んでいたことがあるとはいえ、自分のことを日本人だと思っていますし、日本そのものも好きです。
よく、日本と海外を比べて、日本はすごく生きづらいという方が多いですが、実際にどうなのかはわかりませんよね。
生きづらいというのは、その人の主観にすぎませんから。海外に出たことがある人にしか、海外が日本と比べて生きやすいのか分からないと思います。
私は幼少期の頃アメリカに住んでいたことがあり、海外に全く言ったことがないことに比べたら海外の事情を少しだけ知っていると思うので、自分の体験から考えたことをシェアしたいと思います。
日本とアメリカの違い〜学校編〜
私は、アメリカの現地校に通っていたわけではなく、インターナショナルスクール(色々な国からきた生徒達が集まる学校)に通っていたので、
アメリカの現地校のことは正直分かりませんが、インターナショナルスクールのことは分かりますし、一時的に日本の小学校に通っていたことがあるので、日本の学校との違いもお伝えすることができると思います。(現地校のことについても調べてみたいですね)
あくまで私自身がアメリカで体験したことについて書いているので、それは違うよ!とか、必ずしもそうとは言えないよ!と思う方もいらっしゃるかもしれません。あくまで主観で思ったことについて書いていることをご了承ください。
異なる文化圏に対する理解
インターナショナルスクールでは、色々な国からきた子や色々な人種の子がいるのもあって、入学当初に肌の色の違いや、髪の毛の色の違い、目の色の違いについて授業で習って、人種の違いで差別してはいけないよと教わります。
日本では、みんな髪の毛の色や肌の色が同じで、あまり目立った差別もないので、人と違うから差別してはいけないと教わることがありませんよね。それだけに、異なる文化圏で育った人に対する理解が少し希薄なのかもしれません。
意識しないうちに、違う国からきた方に対して差別的な対応をしてしまっていることがある気がします。

異なる文化圏で育った方の事情があまり理解されず、嫌な思いをしたと言っている方をたまに見かけます。日本育ちの純日本人が圧倒的大多数なので、そうでない方はいわゆるマイノリティになってしまうのかもしれません。
いわゆる「普通」「みんなと同じ」が重視される日本では、他の文化圏で育った方は、少し疎外感みたいなものを感じてしまうこともあると思います。
インターナショナルスクールの授業
また授業では、しょっちゅう本を読まされたり、本の感想文を書かされたり英作文を書かされたりしました。
頻繁に授業の課題として本を読まされることが多かったので、同じクラスにいた日本人の女の子はそのことについて文句を言っていたのが印象に残っています。一人、難しい本を読むのが得意な中国人の女の子がいて、その子が飛び級して自分と同じクラスに入ってきたのをよく覚えています。実力至上主義なので 、能力があれば上の学年に上がることができるんです。
また、先生が生徒の前で本を読むことが多く、その本の関して意見を所々で聞かれて、隣の子と意見交換をさせられたりしたのをよく覚えています。他にも、グループで集まって意見交換をさせられたり、みんなの前で発表したりすることが沢山ありました。
「自己主張すること」「自分の意見を持つこと」が重視されていたので、この時の経験から、嫌でも自分の意見を持つ習慣がつきました。
授業中も、分からないことがあっても目立とうとして手を上げたりする子もいました。日本だったら、周りの目を気にして、絶対授業中手を挙げないことが多い気がするのですが、アメリカ人の子供は違いました笑
とにかく自己主張が激しく、目立ちたがり屋な子が多かったです。先生もかなり個性的で、「自分」を前面に出す方が結構いたのが印象に残ってます。服装も先生にしてはセクシー系だったりお腹にタトゥー入れてたりしていました笑
自分の個性やファッションを大事にしていて、それを前面に出している先生方が多かったです。日本では、先生が自分のファッションを自慢げに披露したり、ジャラジャラしたアクセサリーをつけていたり、濃い色のリップやネイルをつけていることなんてありえませんよね。
日本の小学校に通い始めた時、日本の先生は自己主張が強い方が少なく、服装もきちんとしていて、すごく真面目な先生方が多いなと思ったのが印象に残っています。

給食や食事の違い
アメリカの給食は、リンゴやほうれん草の浸し、ピーナッツバターやジャムが挟まったパンなど割とあっさりしたものが多かった気がします。おやつとして、レーズンの入った箱やにんじんを食べていました。少し栄養が偏っている食事だったと思います。
日本と違い、給食当番なんてものはなくトレイに自分でお皿に入れて食べたりしていました。
また、掃除も用務員の方が片付けるので、自分で教室を掃除したりすることもありませんでした。
日本の小学校では、生徒たちが給食当番を担当したり、配膳をさせられたりしますよね。献立に関しても、栄養バランスがしっかり考えられていてすごいなと思いました。また、掃除も自分たちでやらなきゃいけないので、家事に関しては日本にいた方が得意になりそうだなって思いました。

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日本とアメリカの違い〜文化の違い編〜
私最初に日本に来た時に思ったのは、「日本の方はすごく真面目で時間も規則もしっかり守るなあ」ということです。
アメリカでは、バスが時間通りにこなかったり、遅れてきたバスが二台続けてくるとか、店員の態度が横柄で失礼なのは普通ですが、

日本では、基本的にどのお店に行っても店員さんの対応がよくて、バスや電車も必ずと行って時間通りに来ます。
私は日本のそういうところは本当に素晴らしいと思うのですが、働く側になると時間や規則をしっかり守らないといけないのでそれが得意ではない方は、相当しんどいのではないかと思います。
アメリカで働いている分には、対応が雑でも時間に間に合わなくてもそこまで色々言われない可能性が高いですが、日本はその辺を厳しくチェックするので少しでも遅れたりするとクレームが入りますよね。
スーパーやコンビニの店員をやるのにも、お客さんに対して丁寧に対応しなければ文句を言われたり注意されたりしますし、
バスや電車が時間通りにくるのは当たり前で、数分遅れただけで乗客が文句を言うことがあります。
その点、運転手の態度が大きくて、バスの時間が大幅に遅れても全く悪びれもしないことが多いアメリカとは全く違いますよね。また、アメリカのように店員が来店者の服装や身なり、人種によって露骨に態度を変えることもありません。
運転手の方が時間に間に合わせようと急ぐあまり、事故を起こしてしまったことも過去にありました。
サービスを提供する側の負担がとても大きく、働くことが苦痛に感じる方がたくさんいるのではないかと思います。
特にADHDなどの発達障害を抱えている方にとって、日本の環境で働くことに非常に強いストレスを感じてしまうことが多いのではないかと思いました。発達障害がある方は、職場で必要以上に厳しく言われすぎて病んでしまうなんてことになりかねません。
日本は世界で一番発達障害大国と言われています。他の国では見逃されるようなことが、日本では厳しく追及されてしまうなんてことはよくあると思います。
海外の方が発達障害がある人は生きやすいのか?詳しく検証してみた。
アメリカと日本の違い〜治安編〜
アメリカは住む地域よっては銃規制されていませんし、当然治安も悪いです。子供が外で一人を歩くことは基本的にできないので、親が付き添いで基本的について行きます。
アメリカでは、12才以下の子供を自宅に一人だけで放置している親は逮捕されます。
12才以下の子供を、一人で家でお留守番させておくのは虐待と見なされるのです。
日本では考えられないことですよね。それだけ、アメリカは危険が多いということだと思います。
外に出るときも、泥棒に狙われないようにあまり裕福そうに見える服装をしないようにしたり、危険な区域や路地裏には絶対に行かないようにしていました。
日本では、女性が夜に外で出歩いても危険な目に遭う可能性は海外ほどは高くありませんし、犯罪率も低いですよね。
財布を落としても交番に届けられる可能性がある時点で、国民全体の民度が高いと言えるでしょう。
治安や民度に関しては、日本は他の国と比べても頭一つ抜けています。
アメリカと日本の違い〜文化、環境の違い編〜
また、アメリカは日本と比べると個人主義なので自由な雰囲気があります。私が住んでいた場所は、特に色々な人種や宗教的な背景を持つ方が集まる場所だったので、「人と違うから変」だと思われることはありませんでした。
そもそも「みんなと一緒じゃない」のが普通なので。
差別ももちろんありますが、その分声高に差別に対して抗議する習慣が身についているので、「人と違う人」でも生きやすい国だったと思います。アメリカでは、BLMの時に一致団結して抗議していた方が多かったのがとても印象に残っています。
I can't breathe!となくなった警官の方と同じ言葉を発しながら、みんなで集まって抗議している場面が動画で流れていたのを見て、
アメリカにいた時のことをはっきり思い出しました。傷ついた人に強く感情移入して、相手の立場に立って相手の気持ちを理解しようとした上で、自分の意見をはっきり主張する方が多いんですよね。
(日本人が冷たいというわけではなく、アメリカ人ほど感情の起伏が激しく方が多いのと、声高に抗議する習慣がないのでしょう)
日本では自己主張が激しい方は煙たがられますし、下手に自分の意見を言うと面倒ごとに巻き込まれがちなので、例え内心不満そういう風に抗議する方はそれほど多くないと思います。
現実世界で、自分の不満を打ち明けると白い目で見られかねないし、同調圧力によって自分の意見を潰されてしまいかねないから、溜め込んだ不満を発散するためにネットで議論や誹謗中傷が過激化するのだと個人的に考えています。
人と違う意見をいうことで、変な奴だと思われたらどうしようと思ってはっきり思ったこと言えない方が多いのではないかと思います。(私も人からどう思われるか、気になって自分の思ってること言えないことがたくさんあります)
日本ではみんなと同じじゃないと、「変わってる」と言われますよね。だから普通と違う人にとっては少し息苦しい国なんだと思います。
日本とアメリカの違い〜宗教編〜
アメリカには、ユダヤ教を信じている方、キリスト教(カトリック)、キリスト教(プロテスタント)を信じている方など様々な宗教を信じている方が共存し合ってました。
内部事情はわかりませんが、私が見ていた限りでは、お互いの宗教が違うからと行って攻撃し合うこともなく、違いを尊重していた気がします。クラスの同級生も、私の家族はプロテスタントを信じてるの、とかうちはカトリックよという会話を堂々としていました(インターだったので、異なる宗教を信じている者同士が尊重し合う土壌ができていたのかもしれません)
日常会話でも、Bless you, Heavens sake, Oh my God,など、頻繁にキリスト教に由来する言葉が出てきます。(アメリカの歴史的背景や文化、宗教観を理解することが英語力アップに繋がると思っています)
友達の女の子が、キリスト教を信じていたので、毎回日曜日に教会に行っていました。アメリカでは宗教を信じることは普通でしたし、家族全員で宗教を信じていたり、宗教を生きがいにしている方が多かったと思います。
また、キリスト教の影響なのか、「弱者や動物にはできる限り優しくしよう」という風潮があり、お金持ちの方が自分よりも貧しい人のために寄付をしたり、ホームレスのために活動したりするのは普通でした。
知性も意欲もあるアメリカ人の方は、頻繁にボランティアをしたり、寄付をしたり社会問題に対する抗議活動を行ってたりしていることが多いです。
日本人の方の多くは宗教も信じていない方が多いですよね。むしろなんらかの宗教を信じることに抵抗感を感じている方が多い気がします。また他人にやたら感情移入したりせずに、自己責任で済ませることが多いのも日本の特徴の一つかもしれません。(内向的なのもあると思いますが)
私は、日本人全体の幸福度が低いのは、宗教を信じていないというのも原因の一つなのではないかと勝手に思っています。
私が皆さんに宗教を信じることを進めるわけではないのですが、人によっては宗教が救いになることもあるのかなと思うこともあります。何かを信じることってすごくパワーになりますよね。
私自身時間がある時は、自分の生きている意味ってなんなんだろう?と永遠に考えてしまって段々と気分が落ちてしまうことが多いのですが、(そういう時は暇をなくすためにひたすら仕事をしたり、何かを新しいことをやってみるのがいいんだと思います。)
こういう時になんらかの宗教を信じていれば、宗教を信じることに人生の意味を見出せるのかもしれない、と思うことがあります。
日本の方の中には宗教も趣味もなく、毎日生きることに全く意味を見出せず、ある種の消化試合のような人生を歩んでいる方も少なくないのではないかと思っています。
人生に意味なんてないと思っているのと、なんらかの宗教、(もしくはそれに変わる何か)を信じているのじゃ全然生きやすさが違うと思うのです。
日本の方も宗教に代わる、何か信じられるものを見つけることができれば、もう少し明るい気分になることができるのではないかと思います。
まとめ
日本もアメリカも、どちらが上とか下とかではなく、長所と短所がありますよね。
いいところと悪いところを考慮した上で、海外の方が住みやすいと感じる方は、海外に住めばいいと思います。
今度は、アメリカ以外の場所と日本を比較したいと思います。