今回は、帰国子女といわゆる純ジャパの方では、どちらが英語力が上なのか?
それについて自分なりに考えて書いてみました。

Contents
帰国子女に対する色々な方のイメージ
みなさんは帰国子女に対してどういう感情、イメージを抱いていますか?
おそらく、帰国子女はみんな英語ペラペラだと思っている方、特になんのイメージもない方など色々だと思っています。
私は好奇心旺盛で、疑問に思ったことに対する答えが知りたいと思ってしまう性格なので、他の方がどう思っているのかが気になってTwitterで質問させていただきました。
今まで迷って聞かなかったんですが、英語学習者の方から見て、帰国子女ってどんな存在ですか?
英語力が低い帰国子女がちやほやされてたら真剣に英語勉強している方からすると面白くないんじゃないかって思いました。
帰国子女に対してどういう認識を持っている方が多いのかが知りたいと思ってます
— かがみん | TOEIC 940点の帰国子女ブロガー (@returnee_blog) January 25, 2021
たくさんの方から反応がいただけて本当に嬉しかったです。

英語のアクセントによっていつから海外に住んでいたのかが気になる、海外で体験してきたことが気になる、帰国子女の方からいただける英語のアドバイスがとても役にたつなど色々なご意見をいただきました。
https://twitter.com/kiriblog1007/status/1353965703146049536?s=20
最近ほんとに思うんですが、帰国子女の方からのフィードバック(ネイティブならこう話す、こうしたらもっと簡単に伝わる)がめちゃくちゃ勉強になる
— きゃの (@kyano_1992) January 25, 2021
私の場合、帰国子女だからといって、見方や対応が変わることはありません。帰国子女だろうと、そうでなかろうと、対等な人間です。同じ英語を話す人間です。同じ意見だったら同意しますし、論理的におかしいときは、躊躇なく指摘します。帰国子女は、なぜ自分を特別な人間だと思っているのでしょうか。
— なんさん(23時まで勉強) (@NanZuttoissyo) January 25, 2021
帰国子女だからどう、っていうのはないと思いますが、帰国子女というのは人の属性を表す言葉の一つだとは思っています。一種の"個性"でしょうか。
また、あまり日本には帰国子女がいないので、いわゆるマイノリティに属するのは確かだとは思います。
それだけに、帰国子女の方に対する理解やサポートがあればいいなと思っています。
帰国子女は楽に英語を覚えたと思われて、ライバル視されている?
私はその帰国子女の一人ですが、真面目に英語を勉強している日本の方からするともしかしたら面白くない存在なのかな、と思うことがあります。
というのも、楽して英語覚えた!と思われていたり、英語力が完璧だと思われていたりするのもあると思いますが、
帰国子女というだけで英語ペラペラで完璧だと思われたりして周りから賞賛されていたりすることもあるからです。
実際、帰国子女であることを明かした状態で英作文を載せていると、あんまり間違いを突っ込まれないなと思った時もあります。
https://twitter.com/returnee_blog/status/1335765982954962946?s=20
実際、英語を教える立場からすると、帰国子女という属性は脅威だとおっしゃっている方もいました。
ただ実際のところ、帰国子女といっても英語力はまちまちで、向こうのティーネイジャーや小学生と同じレベルの英語しか話せなかったり、書けなかったりする方もいます。また英語が話せても日本語が苦手な方はたくさんいます。(私も英語の文章を書くのは割と苦手です)
そういった方よりも、真面目に英語を勉強して普段からエッセイを書いている日本育ちの日本人の方が、書く力や語彙力はあったりするのかな、と感じることがあります。
実際、通訳をお願いした時に、帰国子女よりも英語のプロの方を当てた方が好評だったという話を聞きました。
帰国子女=英語完璧ではない
帰国子女というと、親の都合で海外に行かされ、必然的に英語を学ばざるを得なかった方が多いのではないかと思っています。
つまり、主体的に英語を勉強した訳ではなく、強制的にやらざるを得なかった、という感じです。
自分から英語を勉強して海外に飛び込んだというよりは強制的にそういう環境に放り込まれたイメージです。
留学とは違うのは基本的に自分の意思があまり介在しておらず、親に強制的に連れて行かれたケースが多いということだと思います。
私もそんな感じでした。それだけに、自分の意思で英語を勉強して海外に行こうとする方の勇気や努力に対して尊敬の念を抱いています。
自分から進んで英語を勉強しよう!と思って、英語を話せるようになったわけではなく気がついたら自然と英語を話せるようになっているケースもあれば、ある程度日本で生活してから、海外に渡って英語ができるようになるまで苦労しながら英語を学んだというケースもあります。
英語力も人によってまちまちで、普段から英語力を維持する努力をしておらず、
実践的な英語力がさほどない方もいますし、日本に帰ってきてからも毎日英字新聞を読んだり、がっつり英語の勉強をしている訳でもなければ英語力はどんどん低下していくものだと思っています。
なのにも関わらず、なぜか帰国子女は英語が完璧に違いないと思われていたりすることもありますよね。
帰国子女でも毎日欠かさず英文を読む習慣を身につけていたり、大学などで英語を書き続けている方でない限り、英語だけを仕事にして生きていけるほどの英語力はないのかなと思っています。
(そもそも英語が出来るだけじゃそこまでお金は稼げませんが)
実際帰国子女だからといって翻訳通訳として急に仕事をもらうことはできませんし、そこまで行くには経験を積まないと難しいと思っています。
"純ジャパ"の方の主体性がもっと評価されるべきだと思っています
逆にいわゆる純ジャパ(日本育ちで海外経験がない方の呼称)
で英語を勉強している方は、自分の意思で本気で英語を勉強して何かをしたいと思っている、もしくは趣味で英語を勉強している方が多いと思います。
英語を学ぼうとする姿勢に主体性があるところがすごいなと思いました。
私は、なんのために英語を勉強したのかもわからず、目的意識もないままに英語を学んだので、
自分の意思で何かを始めようとする姿勢を持たれていること自体とても素晴らしいことだと思いますし、その姿勢に誇りを持つべきだと考えています。
だから帰国子女の人に対して引け目を感じる必要はないと思っています。

本気で英語を職業にしたいと考えていたり、
文法をきちんと理解していたり、きちんとした文章をかけていることが多いと思いますし、そこまで英語を真面目に勉強していない帰国子女の方より英語を書く力が高いのではないでしょうか。
実際、私が以前英作文の添削企画をした時に、他の方の英作文を見せていただいたときにみなさん英作文を書くのがお上手で自分が恥ずかしくなったのをよく覚えています。
逆に帰国子女は、英語を読んだり書いたりする力は個人差がありそうだなと思っていますが、英語を話したり聞いたりすることには長けています。(話すのは、いつも使ってないと感覚取り戻せないかもしれません)
また、海外で生活していたことがある分、海外の文化についてよく知っていることが強みだと思っています。
どちらが上とか下じゃなくてどちらも凄い
何が言いたいかというと、私以外の帰国子女の方も大変な思いをしながら海外で英語を覚えたのだと思いますし、日本にずっといながら真面目に英語を勉強されている方も本当にすごいと思うので、
どちらが上とか下とか決めるのではなく、どちらも大変な思いをしながら努力をした結果、英語ができるようになったということでいいのではないかなと思っています。
帰国子女の方には帰国子女の強みが、"純ジャパ"で英語を真剣に勉強されている方には、日本語も英語もできるという強みがあるので、お互いにリスペクトし合うのがいいのかなと思ってます。
実際、私はいつも英語を勉強されている方に囲まれて、いい意味で刺激を頂いています。いつも本当にありがとうございます。
まとめ
帰国子女といっても、英語の実力は人それぞれで、日本人英語学習者の方が英語の文章力高いということはたくさんあると思います。
私も日本育ちの英語学習者の方に負けないように、精進して参りたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。